VFCがグロックカスタムメーカーFowler Industriesとライセンス契約
ガスブロGLOCKのカスタムスライドとゼロトリガー商品化を発表
VFC(Vega Force Company)がこのほど、実銃グロックのカスタムをメインに展開するメーカーFowler Industriesと契約を交わし、正式ライセンスのFI MK1/MK2スライドキット並びにゼロトリガーを製作・販売することを発表した。
VFCは基本的にUMAREXやCYBERGUNなどライセンスホルダーと手を結び、大手実銃メーカーのライセンス製品を手掛ける事が多かっただけに、独自にカスタム系メーカーと組んでパーツ製作するのはなかなか珍しい。
Fowler Industriesとは?
今回VFCとコラボすることとなったFowler Industriesはアメリカ・カリフォルニア州に拠点を置く銃器パーツメーカーで、GLOCKのカスタムパーツ製作やカスタムハンドガンの販売を行っている。
製品デザインには派手さこそ少ないものの実用的な機能にこだわりを持っており、製造する銃器パーツはグロック用のスライド・バレル・トリガー・リアサイトのみ。コンプリートビルドとしてセラコート仕上げの個性的なグロックも手掛けるが、他のカスタムビルダーに比べ質実剛健といった雰囲気の奇をてらわないカスタムが特徴だ。
Fowler Industries 公式ホームページより
VFCが今回発表したスライドはMK1というスライドウィンドウの無いタイプとMK2という3面にスライドウィンドを備えた2タイプ。どちらもアウターバレルが付属する。
ゼロトリガーは真っ直ぐに引きやすいトリガープルを実現する独自形状をそのまま再現しており、デザインだけでなく機能性についてもガスブロの性能に貢献できるパーツとなりそうだ。
現在公開されている写真ではMK1スライドがG19サイズ、MK2スライドがG17サイズとなっているが、サイズ展開がそれぞれ1種類ずつのみなのかコンパクトもフルサイズも両方リリースされるのかは不明。詳細は台湾で11月末に行われるエアソフト・エキシビションMOA 2020で発表されるようだ。
今までガスハンドガンのカスタムパーツはエアガン本体を製造するメーカー製ではなくサードパーティー製を頼ることが多く、擦り合わせの手間や互換性の心配もあるのが普通であった。
エアガン本体の設計を行うVFC自らによるハンドガンカスタムパーツの製作は、そういった意味からも意義が大きく今後にも期待できるニュースと言えそうだ。
VFCはUMAREX製ライセンスドGLOCKの製造元であることを考えると、フレームにはGLOCKの正式ライセンスを使い、スライドはFowler Industriesの正式ライセンスを使えるということになり、ダブルライセンスのカスタムグロックが入手できる。なかなか熱い展開になりそうな今回の製品発表に今から目が離せない。